
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第4章 はじめての・・・自由
『よしマリア♪出かけるぞ』
そして迎えた夏期休暇
優人は私を手招きする。
ですから・・・その
イヤな予感・・・・・・(笑)
『ゆぅちゃん・・・出かけるって
まさか・・・・・・』
『・・・♪』
『行き先は・・・???』
私の問いに
優人は・・・やはり
ニヤ~~リ・・・。
『ん~~・・・〃知らね〃♪(笑)』
『・・・』
・・・・・・やっぱり(苦笑)
『ゆぅちゃん・・・~~
ちょこっとドライブ
…とかじゃないんでしょ?
行き当たりばったりで
旅行だなんて・・・
ゆぅちゃん・・・何歳(いくつ)に
なったと思ってるのよ…もぉ』
ついついブツブツと抗議する私を
まぁまぁ、と
どこかなだめながら優人は・・・
『べつに・・・いいじゃねぇか♪
自分らの足で
自分らの行きたい場所に行って
一緒に・・・〃同じ家〃に
〃帰って来て良い〃んだからさ・・・』
少し遠くを見て微笑む優人・・・・。
『・・・・・・うん』
優人の笑顔が・・・まぶしくて
それから
優人が告げる
今の私たちの〃自由(現実)〃が
嬉しくて
私は頷いて
優人の差し伸べる手を握り
車に乗り込みました
