
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第4章 はじめての・・・自由
『ったく、しょうがねぇな(笑)
マリアの実家は次回にするか♪
また俺も行っていい?
なんだっけ…あの~~
ナントカってやつ食いたい(笑)
じゃあ・・・今年の盆休みは
ちと〃旅行〃するか??』
優人は・・・車のキーを
くるくると回して
ニヤ~~リ・・・・・・。
『・・・』
・・・・・・イヤな予感(笑)
なんて言うのは
それこそ私の〃建前〃と言うものです。
え・・・?
あ・・・えぇ・・・そうなんです
はい・・・。
優人は結局
車を購入しました・・・(苦笑)
時に突風吹き荒れる優人は
私の意見なんて聞きません
なんて・・・
ううん・・・ちがうんです
全然・・・ちがうの。
優人が誰の意見も聞かない時
意思を曲げずに
自分を貫く時には
そこには・・・必ず
いつだって・・・必ず
彼の〃やさしさ〃が
存在しているから。
少なくとも・・・私にとっては。
それを・・・知っている私は
〃『大丈夫だよ。安心して良いよ』〃
と言ってくれているかのような
優人の大きな手を握り返して
黙ってついて行くことが出来るのです。
それは・・・私にとって
本当に幸せなこと
