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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第4章 はじめての・・・自由

車を走らせる優人の横顔


日差しの強い真夏の空の下

日よけに帽子を被る

なんていうこともしない



どこか生き生きとして

ハンドルを握っている。






『マリア・・・』





『う・・・うん・・・っ?』










『ガン見しすぎ・・・(笑)』






『ぃ・・・』






助手席に座り

気付けば首をパキっと(?)90度

彼の方に向けていた私




・・・恥ずかしくなりました。







『ふふっ・・・マリア

俺って…そんなにイイ男?(笑)』








なに・・・言っちゃってるのよ

バカじゃないの・・・






なんて

喉の辺りまで…出かかって









『・・・。・・・・・・うん』








私は・・・一言だけ答えて

首を正面に戻しました。








『・・・ぃ・・・???』






キキキィ~~・・・っ







高速道路の真ん中で

車が一瞬…グニャリと反れました







『ちょ・・・っ?!ゆぅちゃんっ』







『バババ・・・バカっ

あぶねぇだろっマリア・・・っ?!

変なこと言ってんじゃねーぞっ・・・』







優人は顔を真っ赤にして

慌ててハンドルを握り直していた。







『こ…こっちのセリフよ

危ないなぁ・・・もぉっ・・・』






『・・・~~』






汗を拭って

運転に集中する優人







だって・・・そうでしょう?



優人は・・・素敵な人だもの






本当に・・・本当に


素敵な人だもの・・・。

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