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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第5章 はじめての・・・ケンカ

パタ・・・・



思いきって?



ドアを開けてダイニングに出ると





『『・・・』』






〃あ・・・〃




ドアの前に…優人が立っていました












『ゆぅちゃん・・・あの』


『あのさ・・・マリア』











『『・・・』』







〃え・・・〃









なぜでしょうね・・・


タイミングが良いのか悪いのか

仲が良いのか悪いのか



同時に呼び合ってしまうなんて














『『ごめん』』












『『・・・』』




少し気まずい、その空気の中で

お互いの口から

その言葉が出たのもまた

同時でした・・・。











『ぇ・・・ゆぅちゃん?』



『いや・・・なんでそっちが謝る?』








『だって・・・私』






『明らかに・・・俺が悪りぃだろ・・・』









『私…も・・・・変なこと

ひどいこと・・・沢山言った』







『・・・。それでも・・・

総合判断・・・俺が悪いから』







優人は…少し顔を赤らめて
私に目を向けたり、反らしたりしながら
そう言いました





『ただの言い訳・・・だけどよ

なんつぅか…その
マリアの言うことをウソとか

そんな事…思った訳でも
なんでもねぇんだ・・・・本当に

例えそうでも、かまわねぇとか
そんな…皮肉で言った訳でも

って…そりゃ十分に言ったよな

あ~・・・でも
違うんだ、本当に

なんつったらいいんだ?・・・・えと』






『・・・ゆぅちゃん』







『マリアは…ともかく
相手は、マリアを…本気で・・・

だから…それゆえに
その人がマリアを…本気で想うからこそ

マリアの幸せを本当に願って

相手を…想うからこそ
身を引く気持ちとか

そういう気持ちだけは
俺にも…わかるっつぅか・・・』









優人の言っている事

その・・・言いたい事は

イヤというくらい

私にはわかりました




それは、お互いの立場と

何よりは

私が…優人という人を

よく知っているから

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