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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第5章 はじめての・・・ケンカ

仲直りして
そのまま一緒に眠ってしまった私たち


眠りにつく前
私は・・・・優人の腕に抱かれながら


恥ずかしいやら
罪悪感やら

複雑な気持ちを拭いきれずに
しばらく話せずにいました




『~~・・・』



『ふふっ・・・マリア?』




なぜか…嬉しそうに笑う優人





『恥ずかしい・・・

こんな…ケンカなんて・・・

もう・・・いや』








『ふふっ・・・マリアは

キレると中々おっかねぇしな?(笑)』







優人が半狂乱だった私を真似るように
枕を掴んで振り回すような仕草をする





『~~・・・っ

ご・・・ごめんなさい・・・』





彼に物は投げつけるは

暴言まで投げるは

とんでもない醜態を晒したものです






『ふふふ・・・たまにはいいんじゃね?』





『~~~~・・・』






『一緒に・・・いるんだしさ

ケンカくらい・・・するだろ♪』






『ゆぅちゃん・・・』






『・・・昔は

しようにも出来なかったし?』





『っ・・・』






『あの頃は・・・ケンカなんか

ケンカなんか・・・したくても?

してる暇もなかったしさ(笑)

それを思ったら…俺にとっては

今の日常は・・・願ってもない

最高に幸せな毎日だぜ・・・♪』







『・・・っ・・・ゆぅちゃん・・・』






優人の言葉が

その・・・笑顔が

私の心を・・・全身を

幸せに満たしてくれていました











ケンカができることが

幸せなことだ




なんて

感じる事ができるのが





どれだけ幸せなことか






そんな風に感じる事が出来る人は

この世の中に

一体どれほどいるのでしょうか?






私は・・・それを

感じる事ができる




とても幸せな人間だと

心からそう思いました

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