
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第6章 優人の心・・・
時々ある・・・ひとり
部屋で優人を待つ時間
そんな時
私は嫌でも
そんな過去が
頭によみがえったりするのです
『・・・・・・』
いやだ・・・どうしてでしょう私
ピッ・・・
テレビを見て
そんな気持ちをあしらうように
ごまかします
『~~・・・』
真剣に…夢中になって見いるような
そんな番組もなければ
無駄に音を出して
ごちゃごちゃ・・・と言うか
私は、あまり
観ないテレビをつけておくのは
あまり…好きではありません
気を紛らわしたくても
なんだか逆に紛れないようで
そんな私なので
なんとなく・・・見てるフリ
とまでは言わずとも
頬杖をついて
テレビを眺めて優人を待ちました
『フゥ・・・・』
〃~~~*#※?!~~えーー!?〃
『・・・』
〃ワハハハハ~~~~!!!〃
バラエティ番組の雛壇から
盛り上がって聞こえてくる
MCやタレント…観覧席の笑い声
それを、なんとも他人事のように
傍観する私
〃続いてのコーナーです〃
『・・・・~~』
〃~~で、衝撃の事実が!!!〃
〃え?!何?!何?!〃
〃答えはCMあとで~~♪♪♪〃
『・・・』
何事だってそうです
意識して…耳にしようとする情報もあれば
何の気なしに入るものもある
または・・・
♪♪♪
〃実は・・・・原因は
配偶者からの暴力にあり・・・・@#※&〃
『・・・。・・・』
目にしたり…耳にしたくない情報も
入って来ることも・・・ある
思い出したくないことを
頭が勝手に
思い出してしまうことも・・・ある。
ブツッ・・・
『・・・』
私は・・・テレビのリモコンを
鷲掴みにして
テレビの電源を切り
テーブルにうつ伏せました
深呼吸して・・・遠くを眺める
