
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第6章 優人の心・・・
夫も私も…人間です
気丈な夫に限界がくる事もあれば
私にも・・・限界は来ます
『・・・』
〃自由に・・・なりたい〃
私は、いつしか
自分の心に宿る
その声を聞いてしまいました
私は・・・・寂しかった
夫が忙しくて〃かまってくれない〃とか
そんな
可愛い意味では・・・・ありません
家族のはずなのに
家族でない
そんな…夫
子どももいない
私は・・・・誰のために
なにをしているのだろう
やって当たり前だと思われ
毎日ロボットのように動く私
そんな私の人生が
とてつもなく…むなしく
寂しくてたまらなかったのです。
自由になりたい
そんな事を思っても絵空事のようでした
自由になる
そのための〃土台〃が
私には…ありませんでした
下手な事を言って
実家の家族に心配や迷惑をかけたくない
自分の住むアパートも…もうない
仕事だってない
当然、自由に使えるお金だってない
そんな私は・・・・まるで
〃かごのとり〃でした
夫がエサを与えなければ
生きていくことさえ出来ない
『気に入らないなら…出て行けば?』
ひとたび夫に
そんな言葉を浴びせられれば
一瞬で逃げ場がなくなるのです
