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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第6章 優人の心・・・

『また買ってやるから泣くなマリア♪』





『な…泣いてなんか…ないよ』





誤解ではあるけれど
なんだか…ものすごく恥ずかしくて






『同じの・・・売ってるといいな♪』




『ぅ・・・・うん』






優人の笑顔に頷き

二人で…少し遅い夕食をとります







『先に食べろって言ったろぉがマリア~』




『ふふ・・・テレビ見ちゃってたの』







『いただきます♪』



私にすまなそうにしながらも

優人は笑顔で手を合わせ

食事につく






『ん・・・お味噌汁しょっぱいかな??』




『俺は調度良いぜ♪身に染みる(笑)』




『遅くまでお疲れ様ゆぅちゃん

沢山食べてね』





『おぅ♪』





優人の笑顔が

私を…ちゃんと

〃現実〃に戻してくれました






仕事が忙しくても

家にそれを持ち帰ることも

不満を言ったり弱音を吐くとか

家で仕事の顔を見せることもしません





家に帰れば

その緊張感から解き放たれて

やさしく



なんと言いますか



〃家庭の顔〃を見せてくれる優人







その優人の笑顔が現実なのです




幸せな…この日々が

現実なのです







だから・・・・もう

こわがる必要は…ないのです

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