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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第6章 優人の心・・・

『落としちまったのか?(笑)』



砕け散ったカップを見て
優人は少し・・・勘違い


私を慰めてくれていた




『・・・』



ううん・・・ちがうの






私は否定しようとして

それを止めました




ここに引っ越した時に

優人と一緒に選んだ

お気に入りのティーカップ



それを割ってしまって

ショックなのは事実だから・・・





私は…そういう事にしてごまかした






だって…そんな

変なことを

いきなり思い出した事で

取り乱してた・・・なんて

言うに言えません






優人に・・・言う必要もありません










『マリア・・・泣くなよ(笑)』






『ぅん・・・ごめん』






優人は私を…そっとはなして
椅子に座らせてくれました




そして自らは
ホウキとチリトリを取りに行って・・・






『ぁ・・・ゆぅちゃん、私がやるよ』




『いいって♪…ケガするとわりぃぞ

・・・って?マリア

手ぇ・・・・切れてんじゃねーか?!』






『ぁ・・・、ぅんと・・・大丈夫』







・・・・・・パク・・・っ






『あっ・・・』



『・・・・・チャプ』





両手の塞がっていた優人は咄嗟に

血の流れる私の指を

口にくわえました・・・





・・・なんだか、すごく


恥ずかしい・・・








『ゅ・・・ゆぅちゃん・・・』





『・・・~~ん』














『・・・・・・汚ない』













『ゴフっ・・・・(汗)・・・チュパ

マリア・・・テメェ・・・(笑)』






優人が顔を赤くして

私の指をはなしました









『そそそ・・・そうじゃなくて(苦笑)

血・・・なんか・・・汚ないから』







『(笑)~~待ってろ・・・』





優人は再びはなれて

消毒と絆創膏を手に戻ってきて

私の指の手当てをしてくれました

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