
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第6章 優人の心・・・
『そ・・・だよね・・・ごめん』
発言が…瞬時に…〃失言〃になる
そんな空気でした
『あ・・・ちょっと・・・語弊』
『え?』
ところが優人は
〃待った〃をかけるように訂正し
眉間に少しシワをよせて
言葉を探していました
『マリアにも・・・関係ねぇよ』
『ゆぅちゃん・・・』
『〃ソイツ〃が・・・
どこで…なにしてようが
生きてようが…死んでようが
〃俺ら〃には…〃もう〃
関係ねぇよ・・・』
『・・・』
橘の名を出されて
この人が少なからず
動揺しなかったはずがない
『関係ねぇっつーか…俺が思うのは
マリアが・・・それだけ
長い年月かけて…やっと
〃乗り越えたこと〃なんだ
って・・・その事実だけ』
『・・・』
『ごめんな・・・マリア
気ぃ…つかわせて・・・
俺から聞くことじゃねぇと
思ってたからさ』
優人は
私の心情を…ちゃんと
わかってくれてました
『俺・・・昔
〃あの時〃・・・
マリアになんもしてやれなかった』
『・・・っ』
優人のそれは…大きな間違えです
けれど、それは優人が・・・ずっと
一人・・・抱えてきた苦悩なのです
私は優人に…そんな風に思って欲しくなくて
そんな思いがあるのなら
今すぐに解放されてほしくて・・・
私は何度も頭を横に振りました
『私・・・ほんとはね
こっちにくるとき
あの人のこと…考えてた
・・・・・怖かった』
『マリア・・・』
『うん・・・っ』
『もう・・・本当に関係ねぇ
あ・・・いや・・・〃終わった〃んだよ
マリアが・・・頑張った
そのおかげで…俺らの〃今〃があって
〃これから〃がある・・・』
優人は…真面目な顔で
キッパリとそう言い切り
そして
ニコリと
優しく微笑んでくれました
発言が…瞬時に…〃失言〃になる
そんな空気でした
『あ・・・ちょっと・・・語弊』
『え?』
ところが優人は
〃待った〃をかけるように訂正し
眉間に少しシワをよせて
言葉を探していました
『マリアにも・・・関係ねぇよ』
『ゆぅちゃん・・・』
『〃ソイツ〃が・・・
どこで…なにしてようが
生きてようが…死んでようが
〃俺ら〃には…〃もう〃
関係ねぇよ・・・』
『・・・』
橘の名を出されて
この人が少なからず
動揺しなかったはずがない
『関係ねぇっつーか…俺が思うのは
マリアが・・・それだけ
長い年月かけて…やっと
〃乗り越えたこと〃なんだ
って・・・その事実だけ』
『・・・』
『ごめんな・・・マリア
気ぃ…つかわせて・・・
俺から聞くことじゃねぇと
思ってたからさ』
優人は
私の心情を…ちゃんと
わかってくれてました
『俺・・・昔
〃あの時〃・・・
マリアになんもしてやれなかった』
『・・・っ』
優人のそれは…大きな間違えです
けれど、それは優人が・・・ずっと
一人・・・抱えてきた苦悩なのです
私は優人に…そんな風に思って欲しくなくて
そんな思いがあるのなら
今すぐに解放されてほしくて・・・
私は何度も頭を横に振りました
『私・・・ほんとはね
こっちにくるとき
あの人のこと…考えてた
・・・・・怖かった』
『マリア・・・』
『うん・・・っ』
『もう・・・本当に関係ねぇ
あ・・・いや・・・〃終わった〃んだよ
マリアが・・・頑張った
そのおかげで…俺らの〃今〃があって
〃これから〃がある・・・』
優人は…真面目な顔で
キッパリとそう言い切り
そして
ニコリと
優しく微笑んでくれました
