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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第7章 あたらしい・・・〃家族〃

無愛想な店員に

さぞかし気分を悪くして

さっさと帰るかと思いきや




マリアは・・・しば~~らく



真剣に



彼女の話に聞き入っていた








『もしも移動中に飛び出して

怪我をしたりするといけないので

バックも・・・ちゃんとした

キャリーバックがあると

病院やケアに連れていくのにも

良いかとおもいます』





『はい・・・こちらで販売は

していますか?』





『はい・・・在庫があるのは

これと・・・~~これと

でなければ、お取り寄せか

あとはネット通販なんかでしたら

お安く売ってたりすると思うので・・・』





『はい・・・うん・・・うん

あ・・・おねえさん、あと

これは・・・~~どうしたら?』







『あぁ・・・ええとですね~~・・・』








結局・・・しばらく滞在して


なんか俺だけブスっとして(笑)


店を出たんだ







『おねえさん…色々ありがとう

本当に助かりました・・・!』




無愛想な店員に反して

マリアは

持ち前の満面の笑顔で

彼女に礼を言っていた





『また、いつでも・・・

ちょっとした事でも

心配なことがあれば寄って下さい

隣は病院になっているので

ご安心して頂ければ・・・』





無愛想なオネーチャンが

俺らを出口まで見送る






『はい・・・!是非』


『・・・』








『あの・・・お客様、それから・・・』







『え・・・?』


『・・・?』





マリアにつられて

俺も思わず

店員の方を振り返った










『大切に・・・してあげてください』










無愛想な店員が

なんとも・・・赴きのある表情で

マリアの抱えるうさぎを見つめて言った











『・・・。・・・はい』

『・・・』











『〃素敵な名前〃を・・・

つけてあげてください・・・』











無愛想な・・・オネーチャンが





ニッコリと微笑んで



俺とマリアを見送りながら

丁寧に会釈した・・・。









『・・・。・・・はい』


『・・・。・・・』





俺もマリアと一緒に会釈して

店を出た

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