
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第8章 純白の誓い
リンゴーン・・・リンゴーン
休日の帰り道
もはや景色の一部のようになっている
近くの教会の鐘の音が響いてくる
『マリア・・・もうちょっと
リハビリしようぜ?』
俺は足を止めた
『え?・・・、・・・~~うん』
『や・・・頑張ってねぇとか
そゆ意味じゃねぇぜ?誤解すんなよ』
『ゆぅちゃん・・・?』
『行ってみねぇか?・・・あそこ』
俺は鐘の音の聞こえてくる
その方向を指差した
『教会?』
『そ・・・』
『ゆぅちゃんて・・・クリスチャンだっけ?』
『~~あのなぁ・・・』
悪気のない
マリアの・・・鈍感攻撃に
俺は、ひと呼吸おいて
マリアを見つめた。
おそらく
おそらくだけどな?
世の中の大半の男に
それが
一回目だろうが二回目だろうが
わざわざ・・・〃式〃なんて
挙げたいヤツは
おそらく
ほぼほぼ、いないと思うぜ
俺も、その一人だ
じゃあなんで?って言うなら
それは
〃花を持たせる〃のは
花を持たせたいのは
そこに
俺の・・・隣に
一番大切な女性(ひと)が
いるから・・・。
