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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第8章 純白の誓い

俺は、唇を塞がれ続けて

息が上がったままのマリアを

そっと抱き起こして

ソファに運んだ





そうそう・・・やることがあるんだ





ガキじゃあるまいしさ

(説得力ねぇだと?うっせーなぁ)




いつまでも女見て

興奮、暴走してらんねぇからな(笑)





あ・・・いや

マリアだけは別だな




しょーがねぇよ(笑)




ちょっと今、真剣だからよ


黙っててくれるか?いいな?


















『加賀美 まりあ さん・・・』










『ぇ・・・』









突如フルネームを呼ぶ俺を



マリアは〃『は・・・?』〃って感じで



振り返り、見上げている






そりゃそうか





髪は乱れ

服はあちこちはだけて





(もちろん俺の仕業だなんて
書かなくてもいいよな?…な?)





マリアは半ば呆れて

髪の毛やズレた下着を

恥ずかしそうに、こっそり直していた















『加賀美 まりあ さん・・・

俺と・・・結婚してください』












ちょっと昔がなつかしい?






いいや






全然ちがうぜ






昔とは・・・なにもかもが









『・・・。ゆぅ・・・』






俺は薄茶色の瞳と

ボタンを直す手がピタリと止まった

マリアの横に座る





止まったマリアの両手を下ろして

代わりにマリアの服を直して

髪を撫でる





バレないように…ひとつ

深呼吸して









『マリアの願い・・・叶えてやる』








『ゆぅちゃん・・・』









『俺が・・・全部、叶えてやるから』









『・・・っ』









『俺と・・・結婚してください』

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