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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第9章 〃共に羽ばたく・・・大空〃

『沢山・・・遠回りしたけど

辿り着いたのが・・・〃ここ〃だから

やっぱり〃幸せな旅〃だった・・・』







そう言ってマリアは

俺の胸にそっと寄りかかった







『ありがとう・・・ゆぅちゃん』








『マリア・・・』












『ここから先は・・・〃一緒に〃

幸せな旅に・・・出られるんだね』










『あぁ・・・そうだな』












生きてりゃ会える・・・


そんな希望さえ持てずにいた俺たち






生きていたって二度と会えない




かつて、そんな景色を見た俺たちがいた









今ならば・・・言える






例え遠くはなれて

二度と会えない場所にいても





同じ太陽の元にいて


同じ月を眺めて


そして・・・





青い空だけは・・・どこにいても

繋がっている







そんな同じ空の下に

生きているのだ・・・と







時には風に吹かれ


時には暗闇をさまよい



また・・・時には


ふたつに分かれた道を行き・・・










再び交わる事の叶った俺とマリアが

最後に出逢えたのは








雲ひとつない・・・澄みわたる








希望や幸せをのせた未来を描くような



碧い空の元だった












俺とマリアは手を握り合い








自由に未来を描いて羽ばたくかのように








碧空を・・・・・・見上げた












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