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ﾓｼﾞﾓｼﾞ・・・ニコニコ



手を繋ぎ並んで歩くマリアは

なんとも言えない

和やかな顔をしていた









『長い・・・旅をしていたの』








『・・・マリア』








〃長く・・・苦しい旅は終わった〃






マリアがそう言っている



俺はそんな風に思った








『晴れて・・・〃ゴール〃ってか(笑)』







『ふふ・・・うん、そだね(笑)

ひとつのゴール・・・かも知れない』






マリアは、なにやら

言葉を探しているようだった



はにかみながら

それでいて・・・感慨深い表情で








『これからは・・・別の旅だなマリア』






『えっ・・・』






言いたい事を先に言われたか？(笑)

マリアは少し驚いたように

俺を見上げた









『これからは・・・ずっと

この先は・・・〃幸せな旅〃だぜ』









『ゆぅちゃん・・・』









『この先は・・・ずっと一緒だ

ずっと・・・一緒に

楽しくて・・・幸せな旅にしような

マリア・・・』







マリアは

顔を赤らめて・・・うつむく






だけど・・・









『・・・今はもちろん

私・・・昔も

幸せだったよ・・・』







『ぇ・・・』






返ってきたのは

マリアの意外な答え











『私の前に

ゆぅちゃんが・・・現れた

あの時から

私の人生は・・・私の旅は

ずっと・・・幸せだった』







マリアの優しい笑顔が

あまりにも純粋過ぎて

眩しくて…目を閉じてしまいそうだった








『バ・・・カ

俺・・・は、お前を

守る事も何も・・・ずっと』








『ふふ・・・っ』





マリアは微笑んで首を振り

背伸びして

俺に・・・キスをした






『っ・・・』








『きっと昔も・・・これまでも

私は･･･ゆぅちゃんに出逢う為の

幸せな旅をしていたの

そして・・・今

ゆぅちゃんが・・・ここにいる』













俺は・・・なんだか

何も言えなくて





ふわふわの雲みたいな

やわらかで・・・優しいマリアを

そっと

抱きしめた