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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第1章 澄みきった青空

『まりあ大丈夫?
筋トレ頑張りすぎたかな?(笑)』



『うん・・・大丈夫です』






北野さんに・・・スグルさんに

私が抱いている信頼や

尊敬だとか憧れ





それが・・・恋愛感情なのかは

正直なところわかりませんでした





考えないようにしていただけでしょうか


ズルイだけでしょうか





やさしい波のような

穏やかな海のような家族や友人



そんな居心地の良い環境に

すっかり甘えていた私・・・。






『まりあは…いよいよ

〃向こう〃に戻って

また治療に専念するのかな?』





『・・・』



〃向こうに戻る〃・・・それは

その病院がたまたま


上京し…結婚生活を送っていた

その土地と同じ地域にある

と言うだけの話だけれど・・・





やれることはやろう

そう言い気持ちと併せて


私を心配し

その試みに反対する気持ちも抱える家族



そんな葛藤の日々



私はそのことも

スグルさんに相談していた




スグルさんは…迷いなく

応援してくれました




『まりあにはその可能性がある

今やれることならやってみる価値がある

不安や心配があるのは当然だよ

だけど、まりあ は…やりたいんでしょ?』







『・・・はい』






私は…この地に

実家に居すわるつもりはなかった



叶うなら1日でも早く

自分の力で生きていけるように

なりたかった



私が決意をしつつあったこと



上京して、病院で治療を受け

働きながら一人で生活をする




そのための職業の斡旋だとか

そんな事の準備をしつつある時でした











『ふふふ・・・だけど

寂しくなるなぁ・・・って言うのも

本当のところだな』





『・・・』





スグルさんは…素直な人です










『遠距離じゃ・・・つらいかな?』






『・・・』







『まりあが…完治して

帰ってくるまで・・・遠距離でも

一緒に生きることは

出来ないかな・・・?』

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