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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第2章 薄紅色の奇跡・・・

数年ぶり・・・


〃その土地〃に降り立った私





懐かしむ気持ちと

緊張感のような気持ちとが混在して



少し肩に力が入っていました






懐かしい土地なのか

慣れない土地になるのか

微妙なところです





まったく知らない訳ではない




少し見なければ

あっという間に建物でも何でも

風景の変わりゆく土地





なんとなぁく・・・そのルートや

乗り方も覚えている地下鉄やバス




人の沢山行き交う土地

満足に歩行出来ない私は

道行く人の…言わば邪魔になってしまう




心配した母が

無理矢理に持たせてくれた杖を



私は敢えて畳んでバックにしまい

使いませんでした



ゆっくり・・・人の何倍もゆっくり

時間をかけて歩き


その土地での歩き方を

覚えていく





最先端の設備の整った

大きな病院




緊張します・・・とても



土地も…人も



のんびりとした

穏やかで気さくで・・・やわらかい



私の地元とは違うのです




場合によっては

地元の人たちとの違い

勝手にこの土地や人の

〃冷たさ〃を感じたりだとか



そんな景色を眺めながら

病院に行き


診察を受け

宿泊先のホテルへ向かいました




家族に心配をかけ

〃負担〃までかけて

聞いてもらったワガママ



私はしばらくホテル暮らしをして

通院と…併せて生活の基盤を探そう

なんて


中々の無茶な試みを始めたのでした

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