
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第2章 薄紅色の奇跡・・・
『・・・』
〃ウソ・・・〃
そんなことって・・・
でも・・・あるのです
よりによって
そんなことって・・・あるんです
それに・・・驚きはしても
不思議なことではありませんでした
あの人が〃住んでいた〃家・・・
つまり
今は・・・〃ここにいない〃
と言う事実を示しているだけです
逆を言えば・・・それは
私が知る
彼の・・・〃最後の消息〃です。
かつて彼が、ここに住んでいて
ここから・・・転居した
そして・・・その原因は・・・私。
若く・・・無限の可能性を持ち
普通に会社員をしていた
平和に過ごしていた・・・その人
社会人として
少し・・・また少し成熟し
余裕が出て来て
仕事が面白くなってきたり
プライベートでは
恋人を作って
その青春を桜花したり
そんな・・・彼の
一番、華やかで素晴らしい
楽しい時期を迎える頃
その彼から・・・私が
その積み上げている途中のキャリアや
無限の可能性
そして・・・その名誉
ありとあらゆる
かけがえのない
沢山のものを
奪い去ってしまった事実
偶然に巡り合った空き物件は
その罪深い事実と現実を
私の脳に色濃く叩き付けました
私にとっての
彼の最後の消息
彼が・・・どの地へ移ったのか
その後どうなったのか
私は当然
なに一つ知りません
それは・・・相手も同じですが
もちろん忘れてなどいません
彼の事も・・・私の罪も
けれど・・・上京の際に
それはトラウマそのもの、と言うように
フラッシュバックのように
元夫の影にばかり怯えていた私は
そういう意味では
彼の事は全く頭にありませんでした
だから・・・思わぬその巡り合わせ
頭に一気に押し寄せる
その記憶や様々な感情に
ひどく動揺しました
〃ウソ・・・〃
そんなことって・・・
でも・・・あるのです
よりによって
そんなことって・・・あるんです
それに・・・驚きはしても
不思議なことではありませんでした
あの人が〃住んでいた〃家・・・
つまり
今は・・・〃ここにいない〃
と言う事実を示しているだけです
逆を言えば・・・それは
私が知る
彼の・・・〃最後の消息〃です。
かつて彼が、ここに住んでいて
ここから・・・転居した
そして・・・その原因は・・・私。
若く・・・無限の可能性を持ち
普通に会社員をしていた
平和に過ごしていた・・・その人
社会人として
少し・・・また少し成熟し
余裕が出て来て
仕事が面白くなってきたり
プライベートでは
恋人を作って
その青春を桜花したり
そんな・・・彼の
一番、華やかで素晴らしい
楽しい時期を迎える頃
その彼から・・・私が
その積み上げている途中のキャリアや
無限の可能性
そして・・・その名誉
ありとあらゆる
かけがえのない
沢山のものを
奪い去ってしまった事実
偶然に巡り合った空き物件は
その罪深い事実と現実を
私の脳に色濃く叩き付けました
私にとっての
彼の最後の消息
彼が・・・どの地へ移ったのか
その後どうなったのか
私は当然
なに一つ知りません
それは・・・相手も同じですが
もちろん忘れてなどいません
彼の事も・・・私の罪も
けれど・・・上京の際に
それはトラウマそのもの、と言うように
フラッシュバックのように
元夫の影にばかり怯えていた私は
そういう意味では
彼の事は全く頭にありませんでした
だから・・・思わぬその巡り合わせ
頭に一気に押し寄せる
その記憶や様々な感情に
ひどく動揺しました
