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『ゆぅちゃん・・・っ』



思わず涙がこぼれました




私にとって優人は…不思議な人です



と言うか…ズルい人です(笑)



そんなこと言われたら


私・・・ひとたまりもありません







なんて・・・私は

素直じゃありませんね






それは・・・嬉しかったから





私も…それを


私は・・・〃そうなる事〃を望んでいたから





そして優人は


その私の心を





ためらいとか・・・体裁とか

わずらわしく

そんなもので殻を作ろうとする私を




必要なのは…その本心だけ、と言うように




私の心を


一瞬で・・・魔法のように


素直に…丸裸にしてしまった


それだけなのだから






この期に及んで

ためらいなど・・・いりません




それが・・・本心







そしてそれは


優人だから・・・できたこと










『マリア？明日は病院か？』



『ううん』






『仕事とか…まだこれからなんだよな？』



『うん・・・』






『・・・よし、わかった』






またも・・・要点だけ



と言うように



なにやら自分の中で決定したような優人



そして






『じゃ…明日から・・・色々…な？』




『・・・』





『とりあえず俺帰るぜ

明日また来るよ』








『ま・・・まって・・・』





『・・・マリア？』






『まって・・・』






私は・・・突風のように

吹き抜けてしまいそうな優人を

引き止めました










『あたまが・・・おいつかないの』








『マリア・・・』




転げ落ちそうにベットの上を
ジタバタと暴れて

私は…優人の
服の裾を掴んでいました







『夢かホントか・・・わからないよ』