!破天荒な毎日!
第2章 〜家出〜
弟は『恐怖』と『苦しさ』で鼻水と涙でぐちゃぐちゃになってました。
今でも鮮明に覚えています。
「じじい。われに自分の息子を殺すまでの義務はあんのか?それとも弟を見ると昔の自分を思い出すからか?もしそうなら弟が死ぬ必要はない。われぇ死ねや」
私はその光景をみて初めて反抗しました。
その時親に反抗する『恐怖』は少しあったけど何より自分の弟が泡吹きそうになっているを黙って見れなかったから。
お父さんも今まで反抗すらしなかった娘がいきなり反抗してきてびっくりしたのか、弟からすぐ手を離し私の胸ぐらを掴んでドスの効いた声で叫びました。
父「親に向かってその口はなんやごらぁ!われ殺しちゃろうか!?」
私「殺してぇならさっさ殺せや。あとあと面倒なことになるのはあんたらや。その歳で務所に行って。すくねぇ人生台無しにしてぇなら殺せや!」
父「誰が産んでやったと思っとるんじゃ!誰がてめぇらに金払ってまで学校行かせてやってると思っとるんじゃ!」
私「なら産むなや!うちらだってこんな家に産まれてこん方がよかったっち思っちょるんじゃ!」
私はそう言ってお父さんの手を払い弟を連れてばあちゃん家に駆け込みました。
ばあちゃんとじいちゃんは私達の味方をしてくれる唯一の存在。
そしてお父さんもお母さんもその2人には勝てないのを知っているのでいい逃げ場でした。
兄は寮なので滅多に帰ってきませんが、ばあちゃんが兄に電話をして、戻ってきてくれました。
兄はガタイも良く力も正直お父さんより強いので心強かったです。
その日から私は高校卒業したら一人暮らしをしよう。この家から早く出よう。と決意しました。