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僕らの歪な経験値

第1章 入学する

翔 side







それがかわいくて思わずそう言ったら不貞腐れた。



それもかわいかったけど。



すると大野がクスクス笑いだした。



智「ニノにかわいいって言ったらダメだよ」



そう言われた瞬間、二宮から怒鳴り声がした。



鼓膜が破れるかと思った。



何やら昔から男なのにかわいいと言われて嫌だったと。



しかも身長も伸び悩んでいて、今でもかわいいと言われるんだと。



大野も初めて喋った時にかわいいと言ったら怒られたんだって。






雅「翔ちゃん、二宮くんにかわいいって言ったんだ?」



雅紀がじとっと俺を見てくる。



そこ嫉妬する所じゃないから。





雅紀も手が空けばこっちも手伝ってくれていた。



ありがたいし助かってるんだけど…







雅「ちょっと!なんで二宮くんが手伝ってんの?」



1つの教室を借りて3人で作業をしていると、、雅紀が耳打ちしてきた。



俺はなぜこうなったかの経緯を話した。



すると目を変えて。



雅「おっ、俺もできるだけ手伝うね!」



翔「お、おう。ありがとう」



その意気込みにしり込みした。うまい。







それから手伝ってくれる度にチラチラ。



資料を見る度にチラチラ。



教室を出る時にさりげなくチラチラ。



わざとペンを落として拾う時にチラチラ。







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