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僕らの歪な経験値

第1章 入学する

翔 side







二宮を盗み見てる。



翔「いや声かけろよ」



雅「なっ!なんてこと言うの!あんなかわいい子にへっ、平気で声かけれないよっ!」



翔「恋する乙女かよ」



あんなにチラチラ見てたら本人も気づくだろ。



ニ「相葉くん」



雅「え?え!わっ!…わわわっ!」



ドスーン。



声をかけられて、それが二宮で、声かけられちゃったと驚いて、椅子からこけた。



翔「だから恋する乙女かよって」



雅「いてて…」



腕を伸ばそうとすると、そこにはもう違う腕が伸びていた。



ニ「大丈夫?」



二宮が雅紀の腕を掴んで起き上がらせる。



雅「………あ…ありがとう」



雅紀の奴、声震えてる。



真っ赤になっちゃって、うけるんですけど。



ニ「相葉くん、これ頼めるかな」



二宮は雅紀に資料を渡した。



雅「もっ!もちろんっ!喜んで!」



居酒屋かよ。



雅「あ、見て」



俺に雅紀が耳打ちしてきた。



二宮が元の場所に戻る前に、立ったまま肩を震わせていた。



雅「震えてる。こけて大きい音したから怖がらせちゃったかな」



いや、雅紀よく見ろ。



あれは笑ってんだよ。



コイツこれから二宮にいいように使われるんだろうな。






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