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僕らの歪な経験値

第2章 齧る

翔 side








翔「上、、、、、脱いで…」



わー!わー!わー!



ちょうヘタレじゃん俺!



こんな時でも大野に触ることができない。



智「脱いだよ」



学ランの上を脱いだ大野はシャツ姿になっていた。



そのシャツのボタンに手を伸ばす。



智「ははは。櫻井くんめっちゃ手震えてる!」



一番上。大野の顔に一番近いボタンを捉えることができたものの。



緊張で震えすぎて上手く外せない。



智「俺がやろうか?」



大野の顔を見るとニヤニヤしていた。



くそ!近い!



翔「………やってくれ」



いつまで経ってもシャツを脱がせることができないので、大野に頼んだ。



何、緊張してんだ!



初めての時だってこんなに緊張してなかった!



しかも今日は俺と同じ体をしてる男だぞ!



どんな体かわかってるだろっ!







智「櫻井くん」



俺を呼ぶ声に少し熱っぽさを感じたのは気のせいだろうか。



声のする方を見ると、大野は前をはだけさせていた。



その出てきた白い肌に目が釘づけになった。



智「…触る?」



もう大野も何をされるのか分かっているんだろう。



分かってる上で俺を誘ってる。



男には慣れているのか?



俺はこんな日が突然来ると思っていなかったし、まさか大野とこんな状況になるなって思ってなかったから。



あんまり勉強してないんだけど。







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