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僕らの歪な経験値

第6章 好る

智 side







そしてやって来たんだ。



あの日が。



俺たち2人の、いや4人の忘れられない日になった。









今日はクラス委員のことと、テスト勉強を兼ねて相葉くんちに来てた。



俺とニノが早めに来てて、翔が来たから相葉くんが玄関に迎えに来てたんだ。



そしたら、翔を連れて来るはずがなかなか来なかった。









ニノになら頼んでいいかな。



智「ねえ、ニノ」



ニ「んー?」



ニノは漫画を読みながら、出されたジュースを飲んでいた。



智「キスしていい?」



ブフーーとニノはジュースを吐き出した。




智「わっ!きたなっ!」



ニ「はぁ?何言ってんの?」



ニノは漫画本にかかったジュースをティッシュで拭いてる。



ニ「意味わかんない。この前言ってたセフレとうまくいってないの?」



ニノの意見は最も。






近い将来、俺は翔にふられるだろう。



でも、ケツが気持ちいいことを知ってしまった。



俺は男が好きなのかもしれない。



それを確かめたいんだ。



だから、ニノにお願いしたいんだ!



智「お願いします!!!」



うまく説明できる自身が無いので、俺は土下座した。



ニ「ちょっ!顔上げて!なになに?怖いから!」



智「お願い!!ニノにしか頼めない!!」



しばらくお願い倒してると、ニノが黙った。



やっぱり無理だったか。



ニノだったら友達として好きだしキスできると思ったんだけど。







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