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彼女は隠れて変化する

第1章 お隣の地味子ちゃん


チラッとケーキのラインナップを見ると…



「やべぇ!どれも俺の好きなやつじゃん!」



「あんたの味覚は幼稚園児の時から変わってないからねぇ~」



母親にちゃかされ「うぐっ!」と、なるが…



モンブランは…最近好きになったんだけど…



入ってる…



ん~…なんでアイツは俺の好みを知ってるんだ?



俺はとりあえず自室に入り窓から見える舞の部屋に視線を贈る――――…




「相変わらずカーテンかよ…換気とかしてんのか?」




タメ息をつきながら窓を開けて何年かぶりに舞を窓越しに呼んでみる



「お~い!舞!?ケーキサンキューな~」




すると、心なしかカーテンが揺れた



「居るなら顔出せよ――――…」





――――…はい、カーテンも動かない…




無視




か?




――――…ま、いいけど




俺は着替えを済ませ…ベッドに腰かけた




――――…そう言えば…あのナンパ野郎が舞と誰かを勘違いしてたなぁ…




え~っと…そうそう!



“マイマイ”




俺は、机にあるノートパソコンを開き“マイマイ”と入力した






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