
彼女は隠れて変化する
第1章 お隣の地味子ちゃん
自宅に着くと――――…すでに舞の部屋には電気が点いていて帰宅していることが解る
「ったく――――…口ベタっつーのもあるけど…礼儀知らずじゃ…ダメだろ…」
俺は舞の部屋の明かりを見て頭を掻きながら、自宅へと入った
「あ、晴馬おかえり~!さっき、お隣の舞ちゃんからケーキが届いたわよ?」
「は?ケーキ?」
リビングから母さんが顔を出して俺に伝える
ケーキって…
リビングの食卓の上に置かれた見覚えある紙袋――――…
さっき舞が手にしてたやつだ!
って、ここに届けるなら俺に直接渡せよな!?さっき俺と舞は会ってるんだから!
「昨日、舞ちゃんのこと助けたって言ってたじゃない?そのお礼だと思うんだけど…舞ちゃん慌ててたから――――…」
あ~…早く渡さないと、俺帰って来ちゃうからな――――……って!!何でだよ!
さっきのお礼がてら渡せば良かったんじゃないか?!
解らん――――…
地味子の行動が解らん――――…
あ~…貧乳って言ったのが気に入らなかったとか?話しもしたくないとか?!
――――…解らん!?
