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COLOR’S~殺したのは私~

第1章 プロローグ

「裏切り者」

一人の女は呟いた。

「まさかあんたがね」

もう一人の女も呟く。

「今度の日曜日、一茶が結婚の挨拶に来るの。
それまではお父さんにもお母さんにも内緒にして
もらいたいの」

一茶にプロポーズされた女は
二人の嫌味に耳を傾けることなく
自分の幸せと要望を一方的に伝える。

「内緒ならいちいちうちらに報告しなくて
良くない?」
「自慢したくてしょうがないんでしょ。
自分だけの一茶になったってさ」

一茶にプロポーズされた女は
二人の女を見下すように
リビングのソファーから立ち上がった。

「もう『私たち三姉妹の一茶』じゃないから」

二人の女に忠告すると一茶を勝ち取った女は
リビングを後にした。

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