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COLOR’S~殺したのは私~

第10章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)②

「ごめん」
「……ぅん」

俺らのキスを目撃した人々は既に回りには居ないというのに、この場に佇んでいることが妙に恥ずかしくなり、繋いでいる琥珀の手を引き人混みを掻き分けながら人気(ひとけ)の少ない市民プールに向かった。

「ここさぁ、穴場なんだよ」

市民プールの一角は誰もおらず打ち上げられた花火がよく見えた。

この穴場を教えてくれたのは一昨年、俺の童貞を奪った先輩であり、ここでキスをして先輩の自宅へ行きSEXする流れとなった。

あの時は夢中で何が何だか分からないうちに事が終わっていた。

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