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COLOR’S~殺したのは私~

第12章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)①

ずっと好きだった。

一茶に対する想いは朱夏や碧海とは比にならないほどだと自負している。

中学生までは白石家と青島家の家族ぐるみで花火大会を楽しんでいた。

高校生になったら朱夏と碧海には内緒で個人的に一茶を花火大会に誘うつもりだった。

しかし私の内向的な性格がそれを拒んだ。

一茶に断られたらどうしよう……

朱夏と碧海にバレて咎められたらどうしようと……

その性格が患い高校一年生の時も二年生の時も一茶を誘うことが出来ず、三年生になりとうとうラストチャンスを迎えてしまった。

一茶が所属するサッカー部の引退試合には私ひとりで応援しに行った。

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