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COLOR’S~殺したのは私~

第12章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)①

碧海を誘ったが断られたと一茶には嘘を付いた。

碧海を誘っていたら大学受験の勉強なんてそっちのけで間違えなく誘いに乗っていただろう。

そして花火大会も一緒にってことになってしまう。

朱夏には申し訳ないが風邪をこじらせ寝込んでいたことも幸いした。

一茶の引退試合を応援しに行ったのは花火大会に誘う口実。

引退試合が終わった帰り道、花火大会のことをなかなか切り出せずにいた。

もたついているうちに一茶の携帯電話が鳴り花火大会に誘われているようだったが瞬時に断り電話を切った。

一茶は花火大会に行きたくないのか、それとも相手次第なのか、その電話のやり取りだけでは分からずじまいだった。

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