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COLOR’S~殺したのは私~

第5章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)②

「こいつらは悪くない。悪いのは俺だから。
俺に免じて許してやってくれないか?」
「朱夏ちゃん!ホントにごめん!」
「マジでごめんなさい!」

俺ら三人は床に頭を擦り付けた。

「……分かった。次は無いからね」

意外にも朱夏は俺らを簡単に許した。

そして、その表情は先程の強張った様子ではなく心ここに有らずといた状態だった。

目が泳ぎソワソワしているよう窺えた。

許しを得た悟史と哲也は早速立ち上がり
「じゃ、俺ら帰るわ」「後は若い二人でごゆっくり」と呆気なく俺の部屋から出ていった。

俺は未だ正座をしていた。

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