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COLOR’S~殺したのは私~

第6章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)③

「一茶……」

主導権を握っていると思ってはいるものの
朱夏から唇を重ねてくることを期待していた。

それを乗り越えたら、後は俺に任せろ。

俺が朱夏を未知の世界へと誘い……

「一茶……手が……手が……」

何事かと俺は目を開ける。

朱夏は俺の上で腕立て伏せのような格好をしていてその腕がプルプルと震えていた。

「ど……どうすればいいの?」

先程キスをする前にも朱夏の唇は震えていたが今回は痺れている腕で自分の身体を支えるこから来る唇の震えだろう。

俺は朱夏の脇の下に手を入れ支えたが朱夏の全体重が俺の手に重くのし掛かり今度は俺の手が痺れてきた。

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