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COLOR’S~殺したのは私~

第72章 エピローグ(AOMI SIDE)

「キャ────────────ッ!!!」

朱夏の身体がエスカレーター下に目掛けて真っ逆さまに急降下した。

それに便乗してエスカレーター下に何人もの人間が集結した。

「大丈夫ですか!ゃだッ!血がッ!」
「救急車!救急車!」
「ちょッ!妊婦さんじゃないの!」

勾配と距離、そして私が押した手の力加減からして朱夏は一命は取り留めるだろう。

邪魔な遺伝子は去った。

これでゆっくり一茶への想いと向き合うことが出来る。

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