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真知子からの招待状

第8章 二階堂真知子という女②

「真知子から聞いていませんか?
雑誌の抽選で旅行券が当選した話」


両親が顔を見合わせた。


「真知子、ちゃんと話しておけよ」

「あ……ごめんなさい」


咄嗟に話を合わせた。


これは平井直也が言っていた

『しょうもない嘘』ではないから。


「せめて交通費だけでも」


母親が私に五千円札を握らせた。

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