嵐しょーせつ。Part3
第53章 平和
「、、お前なんか嫌いだっ!あっちいけ!!」
「ついてこないで!!」
和「、、っ、泣、な、んで、、、」
8歳の夏。
「、、今日からこのクラスに転校してきた二宮和也くんよ。みんな仲良くね^_^」
俺は、親父の仕事の都合でこの学校に転校してきた。
でも、、、俺を仲間はずれにしたり突き飛ばされたり、、イジメられていた。
ドロドロに家に帰っても、両親は仕事で居なくてこの思いを全部誰にも言えなくて、、、
「、、和くん。今日も学校行かないの?」
和「、、行かない。」
仮病を使って学校に行かなくなった。
元々体が弱いから親もあまり俺に話を聞いてくることはなかった。
たまに学校行っては、イジメられて、、小学生ながら保健室に登校するようになった。
それをされ続けられていくうちに誰も信じられなくなっていた。
中学に入っても友だちが出来なくて、ってか作らなかった。
でも、ある日、、、
「、、和くん。お父さんまた転勤よ。」
やっと思いが伝わったのか、生まれ育った街に戻れることになった。
家はもう売り払ってしまったけど、両親の計らいで生まれ育った同じ地区に家を借りてくれた。
「、、、雅紀くんたちが居れば安心ね。」
和「うん、、、」
俺の唯一信じられる幼馴染がいるこの街。
会えるかな、、またあの時のように過ごせるのかな、、、