嵐しょーせつ。Part3
第54章 叶わない、、?II
雅「いつか必ず逢いに行こうって思って、、何年も経っちゃったけど、、和に逢えて母さんにも逢えて嬉しかった。最初はまぁ、和のこと気づかなくて生徒として関わってきたけど、、、それでも再会できたことは嬉しかったし、、一緒に暮らすようになってから和の変わらない笑顔に安心できるようになったし、俺の居場所はここしかないんだって思った。」
「雅紀、、、」
雅「父さんはいつまでも俺たちの父さんだし、、母さんも血の繋がってない息子でも優しくしてくれた。でもね、やっぱり、、、」
お兄ちゃんは俺の顔を見て、笑顔を見せてくれた。
雅「やっぱり、和のこと守ってやりたい。そばにいてざっと見守っていたいんだ。だから、、俺こっちに行く。」
「、、、気持ちは変わらないのか?」
雅「うん。変わらない。」
「そうか、、、」
父さんは、お兄ちゃんの気持ちを受け止めたのか、、、
「、、じゃあ、私の分まで和也のこと守ってやれ。」
雅「うん、わかった。」
「キミ、、」
「はい、、」
父さんは母さんに、、、
「雅紀のことよろしく頼む。借金返したら生活費もおくる。だから、、2人のこと全力で守ってやってください。」
「わかりました^_^雅紀のことは任せて^_^」
ついにお兄ちゃんは俺たちの家族となった。
辛いことも楽しいことも全部一緒に共有できて、、、約束通り俺を全力で守ってくれた。
父さんも今は頑張って働いて借金返して、、、
お兄ちゃんの頑張りもあって返済は終わり、約束通りに生活費も送ってくれた。
月に1回は父さんと会って食事をするのも密かな楽しみ。
叶わないことばかりだったけど、今は願えば何でも叶うって思った。
それが1番の幸せを感じる瞬間かもな。
end