嵐しょーせつ。Part3
第84章 おかえりなさい。
「、、潤。あなただけでもあの街に戻っていいわ。」
潤「え、?」
「あなたにはたくさん辛い思いをさせてしまってごめんなさいね?父さんもこっちの仕事は長くなりそうだから。」
高1の冬。
母さんから告げられた救いの言葉。
俺は小学3年生の時、父さんの仕事の転勤で生まれ育った街から引っ越した。
新しい街でも頑張っていたんだけど、馴染めずイジメも多くなって不登校になってしまった。
それは中学、高校上がってからもイジメは無くなったが友達が出来なかった。
それを見かねた母さんたちは俺を生まれ育った街に帰りを許してくれた。
「、、潤^_^雅紀くんたち覚えてるかしら^_^」
潤「うん、雅紀ね^_^幼馴染だもん。」
「雅紀くんのお母さんから聞いたのよ。ここなら雅紀くんたちが通ってるから安心できるって。」
母さんが転校先に選んでくれたところは全寮制の学校。雅紀たちもここに通ってるらしい。
ここなら、母さんたちも安心できるし俺も雅紀たちのところに過ごせる。
俺は編入試験を無事にクリアし、転校した。