嵐しょーせつ。Part3
第85章 フタリのカタチ
出会ったのは運命である。
お互いの母親は同じ日に陣痛が来て、
俺の家が初めに分娩室に移動したんだけど、俺が出てくるのに手間取って、和也の家は待合室で和也を産んだ。
俺も時間はかかったが無事に産まれてきてくれたみたい。
横に並ぶ俺たちを見て母親たちは、、
「「、、奇跡、ね、^_^」」
それからお互いの家族は、意気投合して、、
「見て^_^雅紀くん、和也の手を握ってるわ^_^」
「あら^_^ほんと^_^」
退院してからもお互い家に遊びに行く時、いつも俺たちは同じ場所で寝ていると、、必ず俺は和也の手をギュッと握りしめて和也も和也で、幸せそうに笑っていたって。
大きくなってからも、俺たちは離れることはなく、、
雅「、、和也くんっ!あそぼっ!」
和「うん!」
お互いの家は、俺たちが3歳のとき住んでいたマンションから一戸建ての家を購入し、隣同士に引っ越してきた。
それからは毎日毎日和也と過ごして、お泊りもして、、仲良しだった。
でも、今は、、
雅「、、和也っ!!」
和「んだよ、、うるせーな、、」
雅「今日も学校休んだでしょ!!俺たちいちお受験生っ!!」
和「別に俺の自由だろ。」
昔は素直で優しくて、、笑顔が絶やさない和也だったのに、、今はひねくれて言葉遣いが悪くて素直じゃない性格になってしまった。