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メールを探して…

第2章 あの人を探して

いきなり彼に腕を掴まれた。

「そう簡単に帰られたら困るんだけど?」

「っ!」

「知ってるだろう?メールの向こうはどんな人か分からないって。」

私はその時、柊一くんが言っていたことが正しかったことに気付いた。
ああ、柊一くんの忠告をちゃんと聞いとけば良かった…。
私は今更のことに後悔した。
彼はどんどん私を人の少ない路地裏へ引っ張っていく。
口は塞がれ、声も出せない。
必死に抵抗したが男の人の力に敵うわけもなく…
万事休すか…。

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