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メールを探して…

第2章 あの人を探して

「離せよ。」

静かな声と共に私と彼の前にスラリとしたシルエットが現れた。

「嫌がっているだろ?離せよ。」

静かな声は少し強みを帯びた。
どこかで聞いたことがある声だ。

「嫌がってる?俺はこの子が会いたいって…「違うだろ?」!!!」

スラリとした人影は彼の言葉に重ねるように言った。

「お前はメル友じゃない。瞳さんとメールしていたのは僕だ。お前は誰からか瞳さんがメル友を探していることを聞いて便乗したんだろ?そんな下心丸出しの奴がメル友であって溜まるかってンだよ!」

今度は怒鳴るように言った。
その迫力に驚いたのか彼は私の手を離して逃げた。

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