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嫉妬狂

第1章 嫉妬狂 上篇

思えば春夏秋冬は優しかった――――

誰よりも自分を愛してくれて、嬉しかった。


普段は人を殺してきた様な彼の目付きも白澤の前では優しく、朗らかな顔になる。
白澤にすれば、そんな彼だから好きになった。


それが――――――――――

ある日―――――――――


自分の愚かな判断で彼を変えてしまったのだ。


あの時、鬼灯の部屋に行かずにまっすぐ帰っていれば、こんな事にはならなかった。
帰りが遅いと、心配して来てくれた春夏秋冬と、鬼灯の部屋に入る自分と目が合った――――

見られた―――――――――!!


彼が変わり始めたのはそれから――――――


優しかった春夏秋冬は消え去り、嫉妬の闇に囚われた春夏秋冬が誕生した―――――


毎日、アナルをチェックされて、鬼灯の所に居るって分かると、帰って来て気絶するほど、白澤を犯す。

こんな歪んだ愛情がもう二年も続いていた――


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