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ジッパー様

第17章 なり損ないの末路【セイヤside】

「問題ありません。アレの姿ははっきり見てないようです」

「そうか。それなら、次の男を呼んでくれ」

「……」

「どうした?」

「……今日は彼女の身体を休ませてあげてくれませんか?」


 僕は初めて社長に意見を言った。


「フッ、ハルカに惚れたか?」

「……そんなんじゃ……」

「あの女は自分から快楽を求める女だ。相手は人間だろうが、化け物だろうが、何でも受け入れる。見た目に騙されるな、過去の自分と同じだと思うな」

「……っ……」

「まあ、見てればいい。こっちが用意しなくても、ハルカは自分からオスを求めるだろう。判断はお前に任す」


 そう言うと社長はニヤリと笑い、廊下を歩いて行った。


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