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ジッパー様

第18章 疼く身体

 私は中村さんに連れられて、医務室に向かった。でも先生は不在みたいで、医務室に中村さんと二人きりになった。


「あの……声をかけてくれてありがとうございます。もう大丈夫なので……」

「ねえ。その胸、本物?」

「──え?」


 私は腕を組む中村さんを見た。
 さっきとは違い、険しい表情で私を睨んでいる。


「本物……です」

「嘘でしょ? どうしたら、ペチャパイがそこまで爆乳になるのよ。豊胸手術でもしなきゃ無理でしょ」

「……っ……」

「ていうか、あんたさ……調子乗んなよ?」

「……え?」

「片桐部長がかまってくるからって、勘違いするなって言ってんの。あんたなんて、ただ物珍しいだけで遊びなんだから!」

「!」

「シンヤの本命はあたしなの。奥さんと別れたら結婚するんだから、邪魔しないでよね」


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