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ジッパー様

第18章 疼く身体

「ああ。色々あって、今は同棲しているんだよ」

「あら、そうなの? じゃあ、二人はもう……」


 いちごが私の耳に口を寄せた。
 そして小声で、


「毎日、片桐部長とセックスしてるのね」


 と囁いた。


「……っ……」


 さっきもテーブルの下から舐められていたなんて言えない。アブノーマルなセックスばかりしているなんて……伊崎社長には知られたくない。


「ふふっ、嬉しいわ。色々あったけど、ハルカが幸せそうで安心したわ」

「いちごちゃんも幸せそうだね? 隣の彼は彼氏かい?」

「……っ……」


 私はドキッとする。


「ええ、そうよ。伊崎社長はあたしの将来の旦那様なの」

「!」

「ああ、そうだわ。今度婚約パーティーをするから、二人を招待するわね」

「それはめでたいな、ぜひお祝いさせてほしい」


 まさか、いちごと伊崎社長が結婚するなんて……。



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