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__________ｶﾞﾗｶﾞﾗ









中を見渡すと誰もいなかった
ふと、足元を見ると人が倒れていた
この空き教室にはその人しかいないみたいだった








その人に歩み寄り抱き寄せた
見る限り制服はボタンが引きちぎられ顔の頬にはなぐられた跡が残っていた
そしてこの教室に充満している嫌な匂い
この人が何をされたかわかる








「ねぇ、起きて」
「…」
「おい」
「…ん、…わっ！え、真木様！？っいた」








気絶していた生徒は突然動いて殴られた場所が痛かったのか顔を歪めた
藤は歩けなさそうと判断しその生徒を抱えて保健室へ向かって歩き出した
ところで止まった









「え、真木様…？」
「それ」
「え？」
「真木様って呼ぶのなんで？」
「えっと…それはっ」









藤の疑問にその生徒はなんと答えればいいのか分からなかった
藤は生徒の間で超有名でしかも藤はそれを知らない
勿論藤に大規模の親衛隊がある事も
だから親衛隊持ちの生徒を様呼びする意味が分からなかったのだ