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君はぼくの全て

第4章 4時間目


うわー、言われた!

ついにまーくんから “好き“ 頂きました!

しかも「大」が付いてますよ?

“大好き“ ですよ?!


…いやいや、実況してる場合じゃなくて



ー…本当に?

そりゃね、好かれてるとは思ってたよ?
…ちゅーしてるんだし


「あのさ、かず」

「ふぁい…っ」

あああ、動揺して噛んだっ

未だに近すぎる顔と、話す度に掛かる吐息にドキドキは更に強くなる

「俺がね、何でずっと口にキスしなかったか分かる?」

「…分かんない」

「しちゃうと、何を差し置いても頭ん中お前だけになっちゃうから」

何か凄い事言われてるような気がする

でも

「…いいじゃん。俺だけで」

俺の返事はこれで間違ってないはず

「うん、…そうだね」

ああ、まーくんの顔が凄く嬉しそうで、俺も幸せ

だって

“口にちゅー“ の計画なんかより、もっともっと嬉しい

「もいっかい、して」

「もちろん」


ゴンドラが地上に着く直前まで、まーくんはずっと俺にちゅーをくれた




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