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君はぼくの全て

第4章 4時間目


びっくりし過ぎて目を見開いたままの俺に、まーくんが苦笑する

「目、瞑ってて。恥ずかしくなるから」

言われた通りに、ギュッと強く目を閉じる

そして

閉じたと同時に、もう一度唇が柔らかく塞がれた




触れるだけのちゅーの後、おでこをくっつけられたら動けなくなった

「あーあ…」

どっちとも付かないまーくんの溜め息

それって、後悔?

それとも……?


「参ったな」

「え…」

「ずっと我慢してたのに」

「まーくん?」

「かずとちゃんとキスしちゃったら、止めらんなくなるから」

「…何が?」

「それ、わざと?」

首を傾げる俺に、今度は噛み付くようなちゅー

うわ、ヤバい

雄なまーくんも、カッコいい…!

ー…じゃなくて


止めらんなくなる、って何が?

ちゅーなら、いくらでもして欲しいけど

なんならこのまま10周くらい乗っててちゅーしててもいいけど


「あのね、かず」

「うん」

「俺も、かずが大好きなの」

間近で言われる破壊力、凄い


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