BLUE MOON
第6章 星空
「…降ろしてください」
涼さんは私を湯船の縁に座らすと
「降ろすわけないでしょ?」
私の膝にキスをしながら上目使いで微笑んだ。
湯船に浸かるために手放した手拭いは隅に置き去りのままで手を伸ばしても届きそうもない。
見せられるほど大きくない胸も食べ過ぎてぽっこり出てしまったお腹も
「隠さないで」
私の両腕を重ね合わせても隠すことなんて出来なくて
「恥ずかしい…」
「大丈夫、キレイだ」
涼さんはそんな私の気持ちなんて気にもとめないで、右足首を掴み持ち上げるとピンク色のペディキュアが塗られた親指に
「…ヤダァ…汚い…」
舌を這わせた。
どんなに拒んでも彼の舌は指の隙間を縫うようにして絡み付く。
「お願い…涼さ…」
ストレートな髪を濡らし少し長くなった前髪の隙間から光るアーモンド色の瞳はいつもより妖艶で
「…んんっ…はぁっ…」
嫌だと言いながらもこの雰囲気に酔っていたけど
「ヤダっ!」
両足を縁に乗せられて
「…あんっ…イヤっ…」
露になった中心に顔を埋め秘部を愛しはじめた。
「お願い…涼さ…」
逃げようにも逃げられない
だって彼は私の手を両方とも繋ぎ身動きを取れないように固定していたから。
「そんなに大きな声を出すと聞こえちゃうよ」
「もう…っ…」
掛け流しの湯が流れる音の他にもう1つ水音が加わる。
それはピチャピチャと奏でる淫らな音
「今日はグズグズに甘やかすって言ったよね」
「ヤダァ…」
星空の下といういつもと違うシチュエーションのせいか彼の舌の感触がダイレクトにに伝わってくる。
「イヤじゃないでしょ」
「んんッ…」
涼さんは私を見上げるとわざとらしく敏感になった蕾を吸い上げて笑った。
フルフルと跳ねる腰と強張る太腿
…唇が痛い
声を出さないように下唇を噛む私はいつしか拒むこともせず涼さんの舌に溺れていた。
「ここでは挿れられないからこれで我慢して」
「ハァッ…」
一番敏感な蕾を吸い上げながら彼の長い指が蜜が溢れているであろう場所に挿し込まれる。
「もう…ダメっ…」
「まだ挿れたばっかりなのに?」
「無理…はぁっ…無理です」
その長い指は私の弱いところばかり狙うから
「涼さ…っ…」
私は天を仰ぎながら呆気なく果ててしまい
「おっと」
滑るように彼の腕のなかに崩れ落ちた。