テキストサイズ

オキナグサ

第2章 お礼


「……」


断るに断れないな

迷惑をかけられたのは事実だし


「食事をご馳走するぐらいいいだろ?」


そう言われて

つい心の中の声がぽろりと漏れた


「本当はセックスの1回や2回させてくれた方が嬉しいけど」
「なっ……!?」


あ、やばい


あまりに溜まってたもんだから
昨日もスる気満々だったのに遮られたし


今から冗談ってことにでき……

ないね


顔真っ赤だもんね
今から言っても無駄だよね


いやでもフォローぐらいするべきか?


「……っ、わか……った……」
「へ?」


考え中に声をかけられて腑抜けた声が出る


「ホテルも……予約、しておく……」


ええええぇ

なにどうしたの
そんなに突然しおらしくなっちゃって


「無理しなくていいよ?」
「無理なんてしていない!」


あぁ、駄目だ

ムキにさせただけだ


セックス自体は好きだし
誰でもいいから出来るのは嬉しいんだけど

この人あの程度のことで身体差し出していいのかな


まぁ、1回ヤった相手だし
いいのか?


「……じ、じゃあ、日時を連絡するから、連絡先を教えてくれ」
「あ……ぁ、うん。ちょっと待って」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ