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弱ってるからかな

人からの優しさがやけに沁みる


でもなんか、それと同時に試したくなった

俺のこの醜い気持ちを、個性なんて一括りにして笑うこの人で

アサヒさんで


「ねぇ、俺のこの、大切な人を縛り付けて自分のものにしたいって気持ちが個性だって言うなら、アサヒさんが証明してくれない？」
「？ どういう意味だ？」
「俺と、付き合って欲しいって、意味」


お願いだから、頷いて

その可愛い顔がいつか、俺への恐怖で歪むまで
精一杯可愛がってあげるから


「……え……」


アサヒさんの顔がほんのり赤く染まる


「……で、でも……俺はミホさんにとって大切な人ではないだろう？」
「俺は、少なくとも今は、アサヒさんのことを他の人より特別に思ってるよ」


可愛いとか、そんな先入観だけの理由じゃなく
俺のこれをちゃんと肯定してくれた初めての人だから

例え言葉だけだとしても


「……っ」


何その顔

なんか、ドキドキする


色々視線を彷徨わせて
あーとかうーとか小さく唸っていたアサヒさん

そして意を決したように視線を上げ、俺の目をまっすぐに見つめた


「……わかった。君と、付き合うよ」